出版メモ

「よく知っている人」が「よく知っている人」に向けて書く原稿というのが多すぎやしないか

知ったかぶり週報(7/27):http://www.sittakaburi.jp/index.html ある会合の席上で「書店に行かないにーちゃんのために、ガソリンスタンドとかで本が売れないかと考えている」と言ってたのがスゴク印象的だった。 結構、こういうこと考えている人たちもい…

「書店への辛言」に対する反応のまとめ

モノグラフ ログ:http://monogragh.fc2web.com/log/0407.html#22_c えー私は元=半分内部なんですけど、微妙な表現すると(笑)。 とりあえず出版不況の影響でリアル書店がドンドン潰れていくというかたちで進んでいくと。 ネット書店にアクセスできる人に…

取次はどうなのか?

ということが、あまり語られていないようなので、知っている限りで情報公開しようと思います。 「新文化」http://www.shinbunka.co.jp/kakolog.htmによると日販、トーハンとも減収ながら増益ということで、とりあえず安泰のよう。 書店が潰れていっているの…

永江朗「出版社はなぜ、潰れないのか?」(「本とコンピューター」最新号)を読む。

前提として「書店は毎年1000店も潰れているのに」というのがある。 理由を簡単に挙げると DTP化によるコスト減 人件費削減 マーケティングの精緻化(初版部数の減数など) ということになる。詳しくは原文参照のこと。 対して書店は再販下、薄利多売とな…

新文化:編集長のページ「知られざるルール」

http://www.shinbunka.co.jp/henshucho/hen038.htm そういえば、つい最近、ある取次会社の方が「書店の会合で話を聞いていたら、常備や長期、延勘について、わからないっていう経営者が意外と多いんです」と語っていたことを思い出した。 客注、補充、配本の…

「CDの価格がなぜ下がらないのか」ということについての私見

http://www.raffine.ws/tdiary/での、その後のエントリーも参照。特にhttp://www.raffine.ws/tdiary/20040608.html#c01でのbluetone氏の意見が興味深い。 私としては、もう再販制度があるから、というのが一番、主要な原因だと思ってます。逆に「上がらない…

昨日の邦楽インディーズ盤が「希望の道」になることの具体的、理想的な流れ

を考えてみる。 メジャー盤と比較して低い定価にする(ほぼ既にそうなっている) 小売店の卸し原価率を50%程度にする(既にそうかもしれない) 再販期限の撤廃 完全買取への移行 小売店が自由に価格設定する 3.に関しては一部、行われているよう。 http://w…

出版に比べたら音楽産業の方が希望がある

と実は思ってます。 物流と商流を寡占的に牛耳ってる取次がないのでメーカーと小売店(と消費者)の距離が短い。 既に日本盤については原則は買取、一部返品可、輸入盤については全部、買取のはずなので、委託廃止については移行がスムースだろう。 小売店の…

何回も書いてるように再販が無くなったからと言って本の値段は安くならない

というか逆に高くなる、というのが私の意見でもあり業界的にそう言われているところ。まず本屋のマージンが委託と引き換えに極度に低くなっていること→再販撤廃になれば高くしなければならない。 ということで言うと直接的に値段を下げるには、取次のマージ…

『ドラゴンボール』米版は$7.95

http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/1569319200/qid=1085159811/sr=1-3/ref=sr_1_3/103-6404332-5283069?v=glance&s=books ページ数からすると日本版の第一巻と同じ内容のよう。

「図書貸与権」の問題

について色々と考えていたんですが(http://mystery.parfait.ne.jp/?date=20040823から辿るのが良いか)、http://d.hatena.ne.jp/copyright/20040520#p1によるとペンクラブ会長の井上ひさしが慎重になるように歯止めをかけたようで、個人的には一安心。 意見…

「雑誌の印刷実数を公表へ 透明性確保で、雑誌協会」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040516-00000025-kyodo-ent (情報元:http://www.h4.dion.ne.jp/~fukuda/ 5/16) まあバブルの時なんか実際に刷ってても一部、即廃棄って雑誌もあったそうだし、今だって捨ててるのと同じような刷り方してるのは沢山あ…

「CDが1枚売れたらアーティストにいくら入るのか」

http://music.cocolog-nifty.com/001/2004/05/ando_royalty.html から 「CD1枚売れたらアーティストにいくら入るのか」 http://web.archive.org/web/20001018222835/www.antinos-r.co.jp/antinos-records/whats-antinos/seminer/lecture-9707.html 前に読ん…

消費者として再販制に反対する理由

当然、一つには価格競争による利益を得る事ができない、ということ。 もう一つは、再販制とセットになった委託制によって、小売店のリスクが軽減されるために、商品の多様性は確保できるにしても、メーカー(または卸)が返品のリスクを価格に上乗せしている…

そういえばDVDって買い切りだって話だよなあ

と思って小売店への卸原価を調べようとしたんだけど見つからない。えーとですね。DVDに本を付けて「これはDVDですよ、本は付録」って形で売るのはどうかな、と。でもDVDだと制作費とか諸々、高いか?。 じゃあCD-ROMってのはどうだろう。 いやですね、どうや…

再販制度について、またまた考えているのですが

先日の輸入権シンポジウムでの情報で佐々木敦氏が言っていた事で、メジャーの卸値が70%強であるのに対してインディーズ盤の卸値が50%強になっている(これは洋楽限定なのかな?)というのがあって興味深かった。 こちらのシンポジウムのメモ参照 http://sy…

再販制度が多様な品揃えを可能にする

という意見について、ちょっと考えていた。 多様な品揃えを可能にするのは再販制度というよりも、直接的には委託販売制度によって小売店がリスクを回避できるから、と考えた方が良いのでは、と思ったのですね。 もちろん委託制があるのは、再販制があるから…

再販の問題はCDだけじゃなくて書籍とからめて包括的に考えたい

私なのですが、書籍の方から見ると、ある意味、CDの方を再販から非再販への移行状態と捉えることもできるのでは、というのはあります。「再販なんて直ぐ撤廃しろよ」って考えるのは理念として間違ってないかもしれませんが、現実的ではありません。もう、…

夏目房之助「漫画の発見」

http://www.comicpark.net/natsume031219.asp ちょっと更新チェックがしにくいページなんで読み逃してしまうことが多いWeb連載なのだけど、ちょっと前に漫画の原理論について書いていたと思ったら最近は経済的条件の方に矛先が向いていたようで興味深い、と…

「bk1、Amazon アソシエイト参加で本代くらいなんとかならないものか?」

発端@みすらぼhttp://mystery.parfait.ne.jp/diary/?date=20030622#p03 →@MHKhttp://picnic.to/~mhk/diary/diary0306c.htm#03/06/23 →@気ままな日記http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20030624#p2 なんとかなりません…というのは、あんまりなんで。アソ…

「まんだらけ漫画原稿流出事件」@atrifact

http://artifact-jp.com/mt/archives/200306/mandarake.html という記事をきっかけに書き忘れていたことを。 第二号もそろそろ出るはずの「en-taxi」の創刊号に坪内祐三が書いていたのだけどヤスケンこと安原顕が村上春樹らの生原稿を生前売り払っていたそう…

コメントへのレス

大分、下にあって見えにくいので、まず、ここで引用させていただきます。 書店で注文しても、1週間以内で届くなんて事はないわけで、書店に取り寄せてる人なんかまずいないと思います。発売前の予約に関しては、CD 等のようにオマケが付けられるわけでもない…

小さな本屋の生き残る道(その2)

実は再販と委託が撤廃された時に強いのは小さな書店の方なんじゃないかな、なんて軽軽しく考える。 出版業界の問題点の一つに、あまりにも点数が多くて単品管理がしにくいというのがある。まあ大分改善されてはきてますが。 小さな書店なら、ある程度、絞り…

小さな本屋の生き残る道(その1)

出版業界というのは基本的に薄利多売なので儲けようと思うと多く売らなければならないわけです。 そういう構造なんで小さな書店が弱いのは当然と言えば当然で。 だからといって特色を出そうにも取次からはパターン配本の画一的な品揃えしか入ってこないと。 …

「新宿鮫」、株式会社で出版改革に挑む作家 大沢在昌さん

http://www.be.asahi.com/20030322/W11/0024.html 情報元:ミスラボhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~mystery/ 前々からオフィスを作っているという話は聞いてましたが、株式会社ですか。 エージェントを立てるのではなくて事務所というのが日本にはあっているの…

関連、直接的には

http://d.hatena.ne.jp/nauboo/20030224にhttp://lovelovedog.cool.ne.jp/memonifty/memo200303.html#memo20030314 で反応を頂きました。 俺的に特に重要だと思えるのは「書籍と雑誌の流通経路の分離」でしょうか。 もともと取次というのは雑誌を流通させる…

広告媒体の比較

http://kousou-buil.com/massaki/digi/digiad.htm メール広告の宣伝なんだけど、まとまってたので。 (まずメール広告なんて即刻削除ですよね)。

「紙メディア 対 電子メールメディアの比較研究 」

http://www.jnews.com/know_how/know_3.html あくまで発行部数。中には返品がかなり多いところも…。 思うんだけどWeb関連の広告で効果があるのは「音」だと思うんですよね。 だって目で見える部分は、かなり無視してしまえるけど、耳はふさがないと、だめだ…

「ハリー・ポッター」在庫に悲鳴の書店も…

http://www.sankei.co.jp/news/030313/0313bun036.htm 情報元(コメントも要チェック)http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20030313#p5 結構、余ってるのですね。 モーニング娘。のソロ写真集も何人かを除いて(後藤、安倍、石川もだったかな)買取らしく、…

馬的思考(3月4日)ついての付記

昨日のhttp://d.hatena.ne.jp/nauboo/20030304#p4についてのレスポンスかどうかは判らないのですが(まあ、反応全般に対してってことでしょうね)今日3月5日に付記http://www.uranus.dti.ne.jp/~matanza/があるので、こちらでも。 そもそも「五文庫それぞ…