「図書貸与権」の問題

について色々と考えていたんですが(http://mystery.parfait.ne.jp/?date=20040823から辿るのが良いか)、http://d.hatena.ne.jp/copyright/20040520#p1によるとペンクラブ会長の井上ひさしが慎重になるように歯止めをかけたようで、個人的には一安心。
意見を書いてると長くなるんだけど「目先の利益ばっかり考えてると長期的には作家に不利益になりますよ」と思う。

まあ実際、こっちの方は出版に関しては中心じゃなくて、実際、「図書館、おかしいよ」って騒いでるのは出版社じゃなくて一部の作家だけなのを見ても判るように。
出版って言うよりもマンガ産業の問題なんですね大きいのは。
そっちの問題が他の書籍にどう波及するかってのを考えた方が道筋として良いと思います。っていうか今回の件もそうでしょう。
新古書の問題だって、そうで、だってマンガがなきゃ、あれほどブックオフは繁栄しないわけで。CDも落ち目だし。

http://d.hatena.ne.jp/solar/20040518#p1
は非常に詳細に書いてらっしゃるんですけど、そのぶん、ちょっと問題点が判りずらい。

輸出商品として価値があるのは何か、ってところを押さえると、最初に欧米にも輸出できるアニメ、ゲーム、マンガが来て、その次にアジアで商品になる邦楽が来て、その次に主にエンターテインメント系の小説となるんだけど、その間の産業規模の差というのには開きが、かなりあると思うんですね。

ということで出版となればマンガのことが第一で図書館問題なんて出版社にとっては二の次、三の次じゃないかな。
そこで、コミックの売上げに響くところで、まず新古書を問題にして、その次に商売としての貸しマンガを問題にしてということになるんだけど、その上でモデルが500円と安価で短時間で読めて、読み捨てられることが多いコミックになってしまうから、色々と歪みが出てくるんじゃないかと。

またまた、まとまりませんが、継続して考え中、考え中。