「CDの価格がなぜ下がらないのか」ということについての私見

http://www.raffine.ws/tdiary/での、その後のエントリーも参照。特にhttp://www.raffine.ws/tdiary/20040608.html#c01でのbluetone氏の意見が興味深い。
私としては、もう再販制度があるから、というのが一番、主要な原因だと思ってます。逆に「上がらない」のも、これが理由。再販は小売での価格の競争を禁止するのだから、その変動を抑制するのは書籍も同じ事だというのは以前も指摘したところです。
カタログ数が多くなるというのも書籍と同じ、というか後者の方が極端です。
廃盤になるサイクルが早いという症状も同じく。

もう程度の問題で現象としては同じなんだなあ、って感じです(笑)。

後ろの2つの原因は再販直接じゃなくて返品を一定のパーセント認めていて販売期間が短くなるからと言った方が良いでしょう。
それから返品を認めているとヒットしているからといって大量にプレスしちゃうと返品数が連動して多くなる、というのもあるんですよね。書籍・雑誌は直接の製造費が高いのと返品は基本的に全部認めてるんで刷り部数の見極めを誤って多くしてしまうと実売が多くても赤字になったりしてしまうんですがCDの場合はそれほど極端ではないでしょうが、初回プレス時に小売の要望枚数の全てには答えない、ってことはありますから。

小売のマージンが30%から下がって来たという経緯は知らなかったなあ。それを受け入れた理由が知りたい。

売上げのランクの下位の価格が高くなるというのは書籍では当然のことなんですが、これが何故CDだと一律かって言うのの原因は、まあランキング上位の売上げで補填できるかいなかというところで、書籍だと無理だけどCDだとできるってことですね。これも直接の製造費との兼ね合いだろうなあ。