マブ論=物語批判序説

ライムスター宇多丸の「マブ論 CLASSICS」 アイドルソング時評 2000~2008

ライムスター宇多丸の「マブ論 CLASSICS」 アイドルソング時評 2000~2008

著者自身が「史上初」(podcast)と評するアイドルソング時評集。

「論じる」者がいる限り――
アイドル・ネバー・ダイ!


「帝国」ハロプロの興隆と変容……そして再び訪れた「冬の時代」。
閉ざされた市場に風穴を空ける、新世代アイドル・Perfumeの登場――。


2000-2008、平成アイドル史の転換点を彩る楽曲の数々を、ヒップホップ界随一のアイドル狂・宇多丸が徹底批評。
アイドルソングだけが表現し得る『何か』がきっとある!」
雑誌『BUBKA』の人気連載、待望の書籍化。

非常に面白くて為になって役に立つ本なんですが、若干問題点があって、それを指摘しようとしていたところ
qido氏の評が、ほとんど同じ考えを書いてらっしゃるので、良いかな、という感じになってしまいました。
しかも私が考えなかった「自ら掘りに行く」問題とか「酷さ」の問題とか、いい意味でパラノな分析が素敵。


私的には、アーティストは(笑)を付けざるを得ないようなものになってしまっているし、
正直、アイドルも「生き死に」は別にして過去のものだと思ってます。
Perfumeも「アイドル」じゃないと思ってますし。
それこそSweet Vacationではないけど「(ポップ)アイコン」と呼ぶのがピッタリ来ます。


それからアーティストはミュージシャンで良いではないですか。
アーティスト気取りでミュージシャンシップのない輩には反吐が出ますな。
この問題は森高の『非実力派宣言』にまでさかのぼります。


まあPerfumeのブレイクは「苦節8年」とかの物語には収斂できない事実=事件だからこそ、
面白いんだと思いますね。