『嗤う日本の「ナショナリズム」』 書評(東浩紀)

北田暁大氏の本はチェックしないと。

ところで[とんねるずアイロニー]と秋元康=ベタという対比ははなはだ疑問。
実際のところ、とんねるずは『ねるとん』での参加者への応援の仕方とか『生ダラ』でのスポーツ企画(特に木梨のPK戦)での「熱さ」、「本気=マジ」なところとかを観ても全然、アイロニカルじゃないと思うんだけど。本来、体育会系の「笑い」をプロフェッショナルに昇華していったのが彼らなんだから。こういうことは、もっと詳しい人が語るべきだとは思いますが小林信彦ぐらいしか褒めてないので…。
だから、とんねるずおニャン子がベタなのであって、彼ら/彼女らの身体を通して「仕掛け」をしていったのが秋元なんじゃないかと思うんだけど『ナースエンジェルりりかSOS』と『あずきちゃん』を知らないから、明確に反論できませんが(ちょっと調べたら原作は連名になってるからコンセプトだけ考えたんじゃないかという予想も)。