「マイケル・ディブディン『シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック』」評

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これはむしろ王道のポストモダン文学だろう。史実と虚構の混在、「信頼できない語り手」による手記――ファウルズの『フランス軍中尉の女』あたりを端緒にし、1980年代以降の英国小説で猖獗を極める、語りへの自意識に満ちた偽歴史小説の流れに位置づけるのが本書の正しい読み方ではないか。

ああ、そんなこと言われたら読まないとぉ。マイケル・ディブディンは興味はあるんだけど高儀進の訳が苦手で、ちょっと避けてるんですが、これは別の人の訳だからだいじょうぶかな。