月永理絵「星野智幸『目覚めよと人魚は歌う』評」

http://www.nobodymag.com/journal/archives/2004/1209_1523.php

星野智幸舞城王太郎の作品がどれも似ているとは言えないが、少なくともこの二つの作品を見る限り、「わたし」は他者とは出会えない、という同じ問題を抱えていることがわかる。問題を解決することはできないにしても、それを回避するために、どちらの作品でも、形式が内容よりも優先される。