「消えゆく運命なのは本ではなく雑誌」

インサイター(7/25):http://home.att.ne.jp/delta/insighter/

山形浩生青山ブックセンターの破産に関して「青山ブックセンター(六本木店)みたいな文化を直接扱うビジネスが成立しなくなってきている→街が街ではなくなる」みたいなことをアサヒ・コムでセンチメンタルに書いているけれど、これは明らかに誤解。毎日新聞によると青山ブックセンター自体は健全経営で、特に六本木店は優良店だったわけだから、文化ビジネスは立派に通用していたと言える。そんなに悲観する必要はないわけだ。破産の原因は親会社のバブル時代における不動産投資の失敗なので、むしろバブル型ビジネスが成立しなくなってきている、というほうが近い。

タイトルに取らせてもらったのは激しく同意見。ただし雑誌がダメになると共倒れする書店は多いと思います。
正直言って本読みとしては今は凄く良い状況もあったりするんですよねamazonのお陰なんだけど。だって絶版になってるのも古本で売ってるし、洋書だって簡単に細かいとこまで手に入る(こっちも古本もあり)。本国のを使えばなおさら。
(これは音楽ファンも同じじゃないかな。CCCDとか輸入権の問題がなければ、実際はもっと快適だと思う)。
amazonの古本で補えないところは小さな古本屋が集まってやっている
スーパー源氏http://www.murasakishikibu.co.jp/oldbook/sgenji.html
日本の古本屋:http://www.kosho.or.jp/
を使えばいい。
個人的に今、最強の棚は東京堂のふくろう館の坪内祐三が作っているやつだけど、あれだって古本置いちゃってるからなんですよね(今日見てきて『文化と両義性』は文庫があるんだから、古本ハードカヴァーよりそっちにすればいいのに、とか思うところはあるけど)。
この方法があれば、もっともっと魅力的な棚が、どこでも作れるはずなんですよね。こういうことが大々的になんで出来ないかと言えば、硬直的な諸制度があるせいなわけで。それでネット書店に負けても自業自得だよと言いたい。
追記:あ、書店の自業自得というのは可哀想か。まあ、でも本屋さんも頑張ってください。