岡崎京子『東京ガールズブラボー』

は、かなり前に読んでいたのだけど、吉田秋生『河の流れよりもゆるやかに』と併読して思ったのは、80年代前半の高校生って金持ってなかったんだなあ、ということで、まあ90年前後に高校生だった私も、「個人的に」そうだったのだけど。

その頃の高校生の経済的基盤は「お小遣い」に、ほぼ100%左右されていたわけで。今の高校生はそれプラス「バイト代」ということなんだろう。
私の頃は、その過渡期だったんだろうなあ。宮台真司氏の『制服少女の選択』によるとブルセラの先駆はあったようだが(手元に本がないので記憶)。
80年代の大学生と同じく、経済的に「自立」したために「時代の主役」になったわけで。

前にも書いたように私は働くのが嫌いでバイトもあまりしてなかったので判らないんだけど、そういう「若さを売りにする」部分以外でも、景気が悪くなって非熟練労働がより安価な若年層=高校生に流れたってことはあったのだろうか。
まあ、コンビニやファストフード店が増えて求人も同じくってことは確実だと思うんだけど。