黒沢清『ドッペルゲンガー』を渋谷シネ・アミューズにて

娘。の映画は、まんまと終わっていたので、こちらだけ。
いやー面白かったです。「ネオ・ホラー」って売られ方してますが、ドライなユーモアの横溢したブラック・コメディ。
「マッド・サイエンティストもの」+「ジキル&ハイド」という古典的モチーフを極めて現代的に展開している。
多用されるマルチ画面は合成を使わずに同じ役者を同一スクリーン上に置くための技術的処置なんだろうけど、二分割よりも三分割が主になっているところに、それを越える主題的なものが見受けられる。

私は永作博美の演技は、いつも大袈裟に感じられて好きになれないので心配してたんだけど、流石に演出がしっかりしているというか、「段取り」でテキパキと撮っただろうなあ、という感じで大丈夫だった。
研究所の女性役を見たことがあるなあ、と思ってたら田口理恵だったソニーミュージックアーティスツとの契約が切れたみたいでホーム・ページが無くなってる…)。

ダンカンと佐藤仁美がどこに出てたのか判らなかった…。

(追記)あら田口理恵だと思ってたのが佐藤仁美だった。うーん目が悪いぞ<俺。
エンドロールに田口理恵の文字が見えてたのも幻覚か?
ああ、あれがダンカンかあ。これは判りにくい。皆、観てダンカンを捜せ。