供給過剰と著者

単純に言って「良い本」は多いに越したことはないのだけれども「その全て」が読めるわけではない。

作家も新人が出やすい環境があるに越したことはないのだから、その意味でも出版点数を抑えるというのは、その機会を狭めることにもつながりかねない。
ただ、これは単純な因果関係ではないはず。

結局は「売れている作家」が出版点数を少なくすれば良い、とも言えるわけで。では何で少なくしないかというと一作品あたりの儲けが少ないから、ということになる。

ひとつの作品で大きく儲けるには、単純には販売部数を伸ばすことが第一だけれど、それには限界がある。

ということで「作品の他の使い道で儲ける方法」は何か、ということで言えば、小説などではTVドラマ化権や映画化権を売る、というのがある。アメリカの作家、例えばトマス・ハリスなんかは、そんな感じか。

でも日本の作家は何故、そこで儲けられないのか、というと、まあ映画は産業として力がないためでしょう(最近は、やや明るくなってきてるみたいですが)。

ではTVドラマはどうなのか、ってことになるわけですが、小説のドラマ化も、それほど多くないような気がしますね。漫画のドラマ化の方が多いかも。結局、ドラマ向きの小説が少ないってことになるのかもしれません。
もしくは小説の方が漫画よりも、総体的に質が落ちるとか?

(続く?)