日本の本は高いか?

ちょっと例示しながら書いてみようと思ったのですが、手っ取り早いのが無いので、簡単に。
ハードカバーで言うと大体、海外の方が定価は高い印象。
ただ、そこから割引があったり日本では文庫に当たるような廉価のペーパーバックが割と早めに出版される。

これは結局、「早く買って読むためには高い値段払ってください」って発想だと思う。で、後からは色々と選択の幅が出来てくるというわけ。
もちろん最初からペーパーバックで出るようなものもあるようだけど、それはまさしく"Paperback Writer"によるB級作という扱い。まあ日本で言うとノベルス作家とかヤング・アダルト作家かな。
ただ村上春樹級の作家でも『海辺のカフカ』は上下巻あわせて3200円。一冊1600円。というか売れる作家は安いんですね。
でも海外だったら、もっと高い定価を付けてくると思う。

まあ何が選択の幅を狭めてしまっているか、というと結局、再販売価格維持制度と委託販売制度ということになるんだけど、話がでかくなるで、このへんで。
もう一つ書いておくと、書店側も一冊売った儲けは一定なので「いかに儲けるか」ってことじゃなくて、「いかに多く売るか」という観点しか無くなってしまうという問題点の原因もここだと。