120years ago

最近、柄谷行人が主張しているのに「120年周期での歴史の反復」というのがあって、まあオカルトと考えてもいいのだけれど、なかなかに当たっているところがあって、それで私などもmixiの日記の方で色々と予想=妄想を広げていたりする。

ともあれ憲法改正明治憲法の120年後(1889=2009)に来るのは確実そうだなあ、と思う。それによって自民党民主党の分裂が起こって政界再編となるのも可能性大だとは思うのだけど、その様相については、日本史が弱いというのもあって、なかなか予測がつかない。

とりあえず、120年前、不平等条約撤廃が大目的になってように、自主憲法制定というのが一つの目標になるだろう。まあ自民党アイデンティティでもあるし。

大きくは天皇=第一章、安全保障=第二章第九条が焦点だろうけど、これに地方自治=第八章が強くなるかがポイントだと思う。まあ色んな人が語っているところだけど。
九条の問題は、みんな聞き飽きてるぐらいだろうし、第一章の部分も最近の皇室典範改正の問題でクローズアップされているところ。地方自治は、まあ道州制とか三位一体の改革というやつなんだけど、ここはもっと深く考えなきゃいけないところだろう。

九条の問題の一番は日米安保体制をどうするのか、という長年の問題を再提起する。憲法改正を自主憲法制定の目的のもとに行えば、世論的には集団的自衛権の行使を日米同盟の範囲内ではなくて、国連の範囲内に持っていくという流れになるのが予想できる。
これは民主党案なわけで、自民党の中からも、それに同調する流れができるだろう。アメリカ追随路線と集団的自衛権否定派は敗れる。
ここでアメリカのタガが外れるというのが一つの問題で、それによってナショナリズムが喚起される可能性がある。これは第一章の部分に深く関わるわけだけど…生まれてくるのが男子か女子かで不透明ではある。
ただ、どちらにしても象徴天皇制下の男子長子相続からは外れるので、天皇制の「一定の更新」というのは避けられない。それがナショナリズムを喚起するのは不可避なんじゃないかなと思う。

それを解毒できるのが地方自治なんだけど…、まあそれは追々、考えるとします。