『シン・レッド・ライン』(テレンス・マリック監督脚本作品)評

wad's:http://www.ywad.com/movies/108.html

兵士たちの「哲学的」なモノローグが挿入される、3時間近い長さの退屈な映画という評判も聞こえてきたけれども、実際に見てみると、これだけの時間、まったく退屈することのない緊張感溢れる映画だった。

m@stervision:http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/archive1999a.html#thinredline

たしかに哲学的な映画かもしれないが、これは断じて戦争映画じゃない。なにしろ映画が始まって1時間近くは何も起こらないのである。戦争映画っていったらコッチも当然ドンパチ(=サービス)を期待していくわけだ(おれは間違ってるか?) (…)この映画でえんえんと見せられるのは“美しい大自然”と“兵士たちのブツクサ言うつぶやき”だけだ。おれには向いてない映画だった。1時間半で途中退出。 

映画のこと:http://home.att.ne.jp/iota/aloysius/cinema/05/c_thnred.htm

原作は目配りの利いた戦記文学で兵士たちの心理的な側面が実に興味深く描かれていたが、残念ながらそうした要素はテレンス・マリックのフラワーピープル的なメッセージで見事に叩き潰されている。はっきり言って、地獄のような3時間であった。

これでテレンス・マリック作品は全部観た、って3本しかないんだけど。
Cinemascape:http://cinema.intercritique.com/person.cgi?pid=296
imdb:http://us.imdb.com/name/nm0000517/
地獄の逃避行』は、ちょっと探しにくいかもしれないけど過去にビデオ化されてます。
天国の日々』はDVDもありで(俳優別の棚があるビデオ屋ならリチャード・ギアのところを探しましょう)、これは観ておいて損はない映画だと思います。『シン・レッド・ライン』は、あまりオススメしませんが。私は好きですけど。ナレーション的な独白が多いので、字幕だけであまり成否を判断つけにくいです。