ジーン・ウルフ 『ケルベロス第五の首』評

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中二階日記:http://mezzanine.s60.xrea.com/journal/archives/000046.html
えーと結局、2回読んで、やっと何となく判りました。それでも第二部は難しいなあ。神話理論とか使わないとダメなのかな。
木曜日の三省堂のイベントは整理券ゲット済み。

ちょっと余談。本作がその一環の「文学の未来」シリーズに対して若島正が推薦文を寄せていて(本書オビ参照)

 50年代が俗にSFの黄金期と呼ばれる古典期であったとするなら、それに対して60年代から70年代はいわばSFのモダニズム期である。黄金時代にはほとんどハリウッド映画的なアメリカの産物であったSFが、英国のニュー・ウェーブを端緒にして、その波動に共振する形で、英米の両岸で新しい傾向の作品を生み出していった。

これって音楽と映画にも同じ様な構造があるなあ、と。
60年代ビートルズらのブリティッシュ・インベイジョンでロックン・ロールがロックに変わって行く。
映画の方はイギリスじゃなくてフランス。ヌーベル・ヴァーグと、その影響下にあるアメリカン・ニューシネマなどの70年代。
SFの方は詳しくないんで判らないんですけど、後二者は製作システムの変化というのがヨーロッパの方が早かったというか、そうせざるを得なかったというところかな。まあアメリカは「しぶとい」のでスタジオ・ミュージシャンがロック・バンドの影武者になったり、完全にはスタジオ→オールロケにならなかったり、とかはあるんですけど。