仲俣暁生:「コーヒーテーブルブック」時代の終わり

http://d.hatena.ne.jp/solar/20040717#p2

青山ブックセンターの終わりは、百科事典や文学全集の変わりに「コーヒーテーブルブック」を買う時代の終わり、ということであり、本のバブル時代の終焉と考えることもできるだろう。それは決して、悪いことではない。

パラサイト・シングル」と蔑まれている独身で実家に住んでる人たちやワン・ルーム程度のマンション、アパートに住んでる人たちにとっては大型の本っていうのは場所を取るだけのものになってしまうんですよね。これは一軒家だって同じ事でどんどん置いておくスペースは少なくなるわけです。
大体、ブックオフに売ったって、こういう本っての言うのは定価のわりに、それほど値が付くわけじゃない、のに結果、売られてしまうのは何故か、ってところで。
これも住宅環境が変われば変わる部分ではあると思うけど、まあとりあえず文学全集とかは、どんどん文庫にしていくしかないですね。ペーパーバックっていう器がない日本では。ただ版権の問題で、じゃあ『百年の孤独』を安い新潮文庫に入れられるのかとか、そこらへんで歪みがあるんだよなあ。