高橋源一郎:カール・シュミットと『ゲド戦記Ⅰ・影との戦い』

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ファンタジーが戦時下で読まれる理由について考えてみることにする。それは、ファンタジーの底には必ず「神話的暴力」がひそんでいるからだ。そして、「目下の戦争」を受け入れるために、人びとは無意識の底に飼い馴らしておいた「暴力」を、目覚めさせるのである。