テロリストの要求を受け入れるか否か

ということについて、私自身、考えが浅かったな、というところはあります。
例えば、各国の人質事件に、スペインが国内のテロ事件のために撤退したことが影響を及ぼしているのではないか?、と言えば、そう考える妥当性はある、と思います。
ただし、スペイン撤退が無かったら人質事件が無かった、と考えるのは妥当ではない。実際、日本を含めて要求拒否の姿勢を示しても、同様の事件は続発したわけで。
えーと私、必要十分条件とか、ちゃんと理解してないんで、上手く表現できないんですが、条件の一つにはなるというレベルと考えておけば、とりあえず良いとして、ともかく歴史をしっかり学んでおくべきだなあ、という感慨に至ってしまうわけです、現在のことを含めて。

ということで言うと日本赤軍の起こした事件というのは日本人にとって身近な問題でしょう。
情報量として少ないですが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%B5%A4%E8%BB%8D
がまとまってます。
今回のことで想起されたダッカ事件について言えば、「600万ドルの身代金を払った」っていうポイントが、もっとクローズアップされても良いのではないかと思います。つまり人材的にも資金的にも赤軍を援助してしまう結果になったわけで、これは「テロを輸出した」と国際的に強く非難されても当然のことだったと思います。
ただリンク先の通り、その後、赤軍の活動がジャカルタ事件まで無かったとすると、これはテロ対策を強固に行う事で発生を防いだということなのか、メンバーが解放されたので、要求が無くなったからなのか。

ちなみにハーグ・仏大使館占拠事件ではフランスはメンバー釈放の要求を呑んだようなんだけど詳しいところが判りません。

ともあれ要求を飲むことがテロの続発を齎す一つの条件になることは認識しつつも、それだけで済むほど単純なことではない、ということも踏まえておこうと思います。