「綿矢りさ『蹴りたい背中』徹底解剖!」

http://media.excite.co.jp/book/news/topics/073/
まあ多くの人が言ってると思いますが、芥川賞の選評では古井由吉のが群を抜いて素晴らしい、というのを改めて強調しときましょう。

小出しに個人的な感想を書いてますが…。『インストール』は10のところを10書いている作品で、『蹴りたい背中』は20のところを18か17ぐらい書いている作品だと思います。だから完成度を重視する読者には前者をオススメ。でも後者の方がレベル的には格段に上がってます。でも短すぎるね、20のことを書くには。今度は本格的な長編で三島賞を狙って欲しいが、もう無理かな、ここまで芥川賞で盛り上がると。そういう意味では非常に文春は罪深い。