「新人賞である芥川賞が一番話題になるのって歪んでるよなあ」

というようなことを前に書いたんですが、ちょっと同じような意見とか関連することが複数のサイトで書かれていて興味深く読んでました。
蔓葉さんのhttp://www.alles.or.jp/~tsuruba/tuioku040121.htm#0128から辿るのが便利かな。
私も泉鏡花賞http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bungaku/kyouka/kyouka.htmとか「悪い意味での文壇」で掬い上げられないあたりをフォローしてて良いかなと思ったんですけど、前回が丸谷才一ですか…いや、読んでないんですけどね。

で思ったのがミステリとかSFとかジャンル小説ではないところでWeb上の賞ってあったかなあ、ということ。もし、あったら教えていただきたいです。

まあ、ただ、こういうものって不特定多数の投票になっちゃうと、やっぱり人気ランキングみたいのにどうしてもなっちゃうのが弊害ですよね。
これは「有識者」による「このミス」とかでも同じでところはあり。
とりあえず「本格ミステリ」とかだったら作品数が限定されるんで、ちゃんと色々と読んでる人が投票するだろうというのはあるけど(まあ「本格」の定義で問題になりますが)、ただ「(日本の)小説」ってことになると、難しいかなと。
やっぱり選考委員が候補作を全部読んで選ぶというシステムは優れているわけで。
で、こういうのはどうかなと思う案なのですが。

  1. まず普通に「一年間で発表された中で一番優れていると思う小説」を不特定多数の人に選んでもらって順位をつける。
  2. その上位5位ぐらいまでを候補作にする。
  3. その全作品を読んだ人に選考委員に立候補してもらう。その際に、全作品について、それなりの字数の論評をつけて評価してもらう。
  4. それに基づいて大賞を決める。

まあ、最終的にどうやって一作品に絞るかっていう方法が難しいんですが。
それから前作読んでないのに適当に論評を誤魔化して書いちゃう人とかもでるかなとか。
あと、どうしても最初の候補作以外に押したいものが選考委員にあったりする場合があるだろうから、それも挙げてもらって、評価する人が多い場合には、それを敗者復活で候補にするべきか否かとか。
色々と問題はあるでしょうけど、こういうのあったら良いなあ、余裕があったらやってみたいなあ、なんて思ったりしてしまうんですが、現状、無理なんで、やりません。
「俺やるよ」って人がいたら、やっちゃって下さい。