日本の音楽において85年が一つの区切りになってるんじゃないか

というのは、前にも書いたことなんだけれど、これというのは、それ以前に成功を手に入れたミュージシャンたちが自分のやりたいことをやり出した、ってことなんじゃないかと思う。
細野晴臣YMOを日本語の歌ものを最後にやって幕を引いたし、大滝詠一は、半隠居状態に。
それから達郎、桑田、元春あたりは自分のレーベルを立ち上げて、製作に時間をかけてリリースのペースをゆるめるというかたちで。
これは欧米でのやりかたと同じようなことを始めたって言えるかも。
そのような状況のために新しいミュージシャンの活動が目立つスペースが出来たという流れかな。
ただ、日本だと、売上げ規模とかリスナーの期待するところとかを、考慮するとリリースを少なくするっていうのは、結構、難しくて、そこをCMソングをシングルで出すかたちで補完したのが達郎、桑田で、対して、真っ正直にアルバムを出して長期ツアーを行うという欧米的なやり方を追求したのが元春で、そのために作品のクオリティは高かったにも関わらず、80年代末に彼は低迷してしまった、というような考え方が出来るんじゃないかと思ったりする。