「北風と太陽」

http://www.saiin.net/~ogiso/200311.html#15_t1

ある小説や映画の作品を賞賛するときに、「この良さがわからないやつは馬鹿だ」と煽りをかける文章と、その作品のどんなところが良いのかを具体的に論証して伝えようとする文章があったとする。そのどちらが情報として参考になり、また読者はどちらの言葉を素直に受け止める気になるだろうか。

「北風」タイプの批評と言うのは蓮実重彦に影響を受けている人が良くやったりするような印象があるんだけど、それって蓮実のレトリックを模倣しているだけ、だと思う。
蓮実本人は、しっかりと具体的、詳細に比較分析するなかで「煽動方法」として使ってるから。ここらへん「教育者」として場数を踏んでるかどうか、というのが出るのかな。
私も大寺眞輔のサイトの文章は、あまりに内輪に向けて書いている部分が多すぎると感じてました。