カンタン系よりコメントを頂きました。

http://kantank.hp.infoseek.co.jp/index.htm
ちょっと書き方が単純すぎたかな。
私も「批評空間サークル」(というのも違和感がありますが)に責任を全部負わせるのはどうかなと思ってるんですよ。
例えば、

東:でもやっぱり筒井康隆は偉大なわけですよ。筒井がいなかったらおそらく笙野も町田康もいない。

ってのがインタビューでありますけど、笙野頼子が野間新人賞を取った時は、確か、柄谷が選考委員だったし、スガか渡部(あるいは両方とも)も、笙野作品は評価していたという記憶もありますし。
私は東氏は「柄谷一派」とか言って批判するんじゃなくて、スガなり渡部なりを具体的に批判した方が良いと思います。特に後者ですね。
渡部直己(私も良く悩みますが「巳」ではなくて「己」ですね)というのは優れた批評家だと思いますけど、その「優れた点」の使い方が、かなり「間違っている」人だとも思ってます。
例えば、『ノヴァーリスの引用』とかが最近まで文庫化されてなかったりとかと言うのは評者側の怠慢って気がするんですよね。
中上論とか書くよりも前に、もっと相対的に若い作家を評価する本を出すべきだったんじゃないかとか。まあ文壇、出版業界的要請というところが大きかったんだろうけど。
それと比べると丹生谷貴志中原昌也に対する評価とかの方が機能してるような。