夏目房之介『手塚治虫の冒険―戦後マンガの神々』(小学館文庫)ISBN:4094025219。

「手塚とその時代」というタイトルでも良い様な内容。
戦後、手塚漫画が何を確立したのか?、その限界はどこにあったのか?、そして、彼自身と他の作家がどのように乗り越えようとしたのか、というのをコマと描線による表現としての漫画という観点から徹底的に分析した上で、そこから「手塚の青年性」というテーマを導き出した本。