2005-10-25から1日間の記事一覧

フィクションとしての秋幸

秋幸は中上健次作品において、最も作者に近い人物であるが、絶対に作者ではない人物である。「もし自分が上京せずに故郷に残っていたら」という仮定の上になりたっている人物であるから。秋幸は中上が作った最も大きなフィクションであり「路地」も秋幸によ…