23日の記述についてGAY PASSAGEのHODGEさんから応答を頂きました。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/HODGE/blogger/2004_03_21_arch.htm#108005386255936473

もう一度、確認させてもらうと、私はロリコン漫画読者とペドフィリアを直接的に結びつけることに関しては否定的です。
ですから、それに関連したHODGEさんの御意見、『動物化するポストモダン』書評http://ryota-t.tripod.com/book/i-nonfiction16.htm#04での最後の部分については強く留保をしたいところです。

ただし、オタク…という言葉は使いたくないので「虚構イメージを愛好する人たち」が自らを擁護するときにゲイが、論理的に問題のある(または、不適切な)比較の対象となることが、徴候的であるとしか思えないほど、頻繁に起こる、また、論理的思考に長けているはずの批評家たちも、それを追認してしまっている、というのは認めなければいけないと考えます。

そういう場面での「日常ではオタクは同性愛者ではない」という「否認」が、精神分析的な意味でのもの、つまり「否定しつつ認めている」ということではないか、というのは考察する必要性があるし、それがホモソーシャルにおける同性愛嫌悪の表れではないか、というのも同じくです。

今日、東浩紀の編著『網状言論F改』を再読してみたのですが、収録の東、斎藤環小谷真理の鼎談において小谷氏が『動物化するポストモダン』のホモソーシャリティを指摘して、東氏もそれを、とりあえず認める部分がありました。HODGEさんが批判的な小谷氏によるものというのが、あれですが…。

と、外側からの語りになってしまっているので、自分の立ち位置を言えば、私はゲイとロリコン漫画読者で言えば、ヘテロですから後者に近い、というか、ある意味、実感として判ってしまうところもあるわけです、ただ近いからこそ心理的な抵抗はあるんですが。
それから、実はロリコン漫画の販売にかかわりがある職に就いている者でもあります。

そういう当事者として、HODGEさんの意見を読むまで、この問題を看過していたことは、非常に考えさせられる部分があるわけです。