ジェネレーションX

世代論にまとわりつく胡散臭さというのは、それが結局、マーケティングに利用されてしまうということころにもあるかもしれない。
つまりは「同じような消費行動をとる年代をひとまとめにしよう」ってことで。
ジェネレーションXという言葉を初めて聴いたのは「渋谷系」って言葉が流通するようになったころだったような記憶がある。
言葉の元になった本ISBN:4047912034が1992年だというから、そのころか。
この本も読んでないし、X世代という言葉もその後ほとんど聞いてなかったので、正直、どういうことを意味しているのか良く判らなかった。んで調べてみた。
いちばん、まとまってたのはここか。
http://www.mapscom.co.jp/wordgenerationX.html
まあ、こういうのは色んな区切り方があるんで、言う人によって違ってたりするんだけど、アメリカでは戦後〜64年生まれがベビー・ブーマーで、その後がX世代ということになって、これが65〜75年生まれということになるよう。今ではその後がY世代って呼ばれてマーケティング対象になっているようですけど。
でリンクしたところではX世代≒団塊ジュニアって書いてあるけど、ベビーブーマーのこどもということで言うとY世代≒団塊ジュニアって考えた方がいいような気がする。
そのまま65〜75年生まれということで言うと日本では新人類と呼ばれる年代の後半とニセ団塊ジュニア世代(団塊ジュニアに含まれることもあるが、実質、戦後生まれの親の子供ではない層が主である世代)が中心になる。
アメリカのX世代の場合は80年代の不況の中で育ったというのが特徴の一つで、そのためにX世代≒団塊ジュニアって捉え方にもなると思うんだけど、しっくり来ない。
というのも、

「X」とは「よくわからないもの」を表す言葉で、無気力で何を考えているのかが分からず、以前の年代層とは明らかに価値観や生活様式が違う様子をなぞらえたものである。

ということで言えば、とりあえず団塊ジュニアっていうのはマーケティングにばっちりはまったってところがあるから。
逆に不況による就職難ってことで言えばニセ団塊ジュニアバブル崩壊でもろに波をかぶったわけで。
内実はかなりアメリカとは違うとは言え「X」だったのは、やっぱり、そのへんだったんじゃないかとも思う。
ただ、確かに同年齢の人数は多いんだけど、世代と呼んでマーケティングをするには小さすぎる規模で「新人類」と「団塊ジュニア」に挟まれている。
とまあ、そんなことをダラダラと考えてみたものの、まとまらない。