オルタナティブ・カントリーについて

ひとくくりに"オルカン"と言っても実はニ系統ある。
一つはオルタナティブ・ロック(インディー・ロック)がカントリー、あるいはカントリー・ロックと結びついたもの。
これが日本で一般的に言うところの"オルカン"。多くはバンド形態。
もう一つは出自はカントリーであって、でもコンテンポラリー・カントリー、カントリー・ポップなどの主流から外れるアーティスト。ジョニー・キャッシュあたりの大御所もここに入ったりする。
だから前者は"オルタナティブ・カントリーロック"って書いたほうが良い。略して"オルカン・ロック"か。
で、この"オルカン"と言う呼び方のきっかけとなったバンド、Uncle Tupeloはどうかというと、現Wilcoのジェフ・トウィーディーは"オルカン・ロック"の人。だからカントリー色がどんどん希薄になっていった。
一方ジェイ・ファーラーはというと、この人はカントリー音楽家の家庭に生まれた人。もちろんロックも聴いて育ったんでしょうが、生まれも育ちも"カントリー"。"ひとりオルカン"というか、そういうのを越えている存在でもあります。